こんにちはー!ドリンク評論家のベロメーターです!
2021年の飲料業界トレンドとして「ペットボトルの抹茶ラテ」です。
始まりはコカ・コーラが2021年3月22日に発売した「綾鷹カフェ 抹茶ラテ」です。想定以上に売れたことで、発売からすぐに出荷を停止して、話題を集めました。
「綾鷹カフェ 抹茶ラテ」は、その後、2021年7月26日に再開しましたが、なんと17日間で出荷本数2,500万本を突破するというスピードを叩き出しました。
この大ヒットを追いかけるように登場したのが、サントリー食品の「クラフトボス 抹茶ラテ」です。2021年8月17日に発売されましたが、発売から14日間で、2,600万本を突破したようです。
果たして「クラフトボス 抹茶ラテ」は、「綾鷹カフェ 抹茶ラテ」の後を追うことができるのでしょうか?
そこで今回は、この2つの商品を徹底比較します。味の特徴や違いを説明しながら、最終的にプロはどちらが美味しいのか決着をつけたいと思います。
- 7月26日に販売再開した「綾鷹カフェ 抹茶ラテ」
- 8月17日に新発売「クラフトボス 抹茶ラテ」
業界人が飲み比べて、「美味いのはどっち?」か白黒はっきりさせたいと思います!
商品のスペック
クラフトボス 抹茶ラテ | 綾鷹カフェ 抹茶ラテ | |
発売日 | 2021年08月17日発売 | 2021年3月22日発売 |
内容量 | 500ml | 440ml |
価格 | 170円(税別) | 146円(税別) |
特徴 | 「石臼挽き抹茶などの国産抹茶」と「抹茶と相性のよいクリーム原料」を使用 | 「上林春松本店」とスペシャルティコーヒー専門店「猿田彦珈琲」の監修 |
内容量は「クラフトボス 抹茶ラテ」の方が60ml多いですが、価格が高いです。
栄養成分表示を見てみると、カロリーや糖質については大きく違いはないようです。
商品の特徴
各商品の特徴について紹介します。
「綾鷹カフェ 抹茶ラテ」は国産抹茶を100%使用して、京都宇治の老舗「上林春松本店」とスペシャルティコーヒー専門店「猿田彦珈琲」が監修しています。「猿田彦珈琲」はジョージアの監修もしているので、そのご縁でしょうか?ミルク感などでバリスタの知見を活かしているのでしょう。 (実際に、両者がどこまで開発に携わっているかはわかりませんが…)
「クラフトボス 抹茶ラテ」はというと、監修などは行っていません。
石臼挽き抹茶を使用しており、サントリーには「伊右衛門ブランド」もあるので、そこで培った抹茶の技術はクラフトボスにも生かされているのではないでしょうか?また、きめ細かい複数の抹茶をブレンドしており、抹茶と相性の良い乳脂肪がリッチなクリーム原料を使用することで濃厚かつ飲み続けられる味わいを実現しています。
色の違いは?
それぞれグラスに注いで、色の違いをチェックしてみましょう。
両者とも、色合いはやや暗めです。少し「綾鷹カフェ 抹茶ラテ」の方が濃いめに感じます。
原材料をよく見てみると、両者とも「着色料」を使っています。純粋な抹茶の色ではないということです。これではあまり比べる意味がなさそうですね。
味の違いは?
まずは、「綾鷹カフェ 抹茶ラテ」からいただきます。
抹茶は「旨み系」というよりは「苦み系」です。そのため抹茶の味がミルクに負けることなく、しっかりと感じることができて美味しいです。甘さはやや強めですが、ミルクと甘さのバランスがカバーしてくれているため、くどさはなく飲みごたえ十分なバランス◎だと感じました。
抹茶 | |
ミルク | |
甘さ |
続いて、「クラフトボス 抹茶ラテ」です。
抹茶の香りは、お菓子っぽいような万人受けするフレーバーです。印象的なのは甘さです。これはミルクの甘さではなく、糖の甘さだと思われます。糖の味が目立つためミルクが少し弱く感じてしまいます。そのため後味がややスッキリするのかなと思いました。
抹茶 | |
ミルク | |
甘さ |
まとめ
両者を比較して分かったことは、「綾鷹カフェ 抹茶ラテ」は抹茶の味わいが強くてスムースな飲み口であること。「クラフトボス 抹茶ラテ」は甘さ重視で、後味はスッキリとした味わいであることです。
その中で、業界人である筆者が美味しいと思ったのは「綾鷹カフェ 抹茶ラテ」です。
選ばれたのは「綾鷹」でした。
選んだ理由は3つあります。
- 抹茶感がしっかりと感じれること
- 甘さ・ミルク・抹茶のバランス◎
- 後味まで余韻を楽しめる
これらの理由から、もしどちらかを飲むことができるとしたら「綾鷹カフェ 抹茶ラテ」を選びます。
そして今回比較して思ったことは、お互いの抹茶ラテにはしっかりと個性があったということです。これはお互いの戦略が違うから起きたことでしょう。
さらに他社の追随やリニューアルなどがあれば今後ますます「抹茶ラテ」市場は盛り上がるのではないでしょうか?筆者はそれを楽しみにしています。